犬(ミニチュアダックスフンド) 15歳3ヶ月 避妊メス
【検査内容】
・突然の元気消失を主訴に来院。超音波検査にて大量の腹水と肝臓の腫瘤病変を認めた。
・腹水検査で出血を認めたことから、肝臓腫瘤の破裂による腹腔内出血が疑われた。
全身麻酔下で造影CT検査を行ったところ、肝臓外側左葉に3.5×4.4×5.1cm程度の腫瘤病変を認めた。

後日、全身麻酔下で肝葉切除(外側左葉切除)を実施した。


切除した病変を病理組織検査に提出。肝細胞癌(高分化)と診断された。


退院後の経過は良好であった。

| 今回の症例では、肝臓腫瘤が破裂することで急激に腹腔内出血が起こり「動けない」「元気がない」などの症状が現れました。 出血は一時的であり、元気さなどは回復はしたものの再度破裂することが予想されました。破裂予防と確定診断(術前の細胞診では診断困難)のために手術をご提案させていただき、当院にて手術を実施させていただきました。 病理組織検査の結果、肝細胞癌(高分化型)と診断されました。肝細胞癌(高分化型)は、悪性腫瘍ですが転移率は低く、外科手術による完全切除で予後良好とされています。 今回のように、腹腔内の腫瘤は特に症状もないまま進行するケースも多いです。定期的な健康診断を活用することでこのような病変を早期に発見できる可能性があります。そのため、定期的な健康診断を実施することを当院ではお勧めしています。また、すでに肝臓腫瘤と診断され手術を悩まれている方でも気になることがあれば当院にご相談ください。 |