横隔膜ヘルニアは、横隔膜(おうかくまく)という胸とお腹を分けている膜に穴があいてしまうことで、本来お腹にある臓器が胸の中に入り込んでしまう病気です。
呼吸の状態が悪かったため、お腹の臓器を整復して破れた横隔膜を再建する手術を実施しました。
手術後は呼吸の状態も良くなり、お腹の臓器も正常な位置に整復されたので、現在までとても元気に過ごされています。
今回保護された猫ちゃんは、過去に交通事故に遭い横隔膜に穴があいてしまう外傷性であると推察されました。横隔膜ヘルニアを放置しておくと呼吸困難や胸に入りこんだ臓器が壊死(えし)を起こして急に具合が悪くなることもありますので、なるべく早期に手術で治すことをおすすめします。
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保護猫を自宅に迎え入れた際に、呼吸が荒いことに気づいたため当院を受診されました。レントゲン検査により、お腹の臓器が横隔膜(おうかくまく)をこえて心臓付近にまで脱出していることが判明しました。 |