現病歴
3週間程前より軽度の頻尿が認められ来院。超音波検査にて膀胱三角部~前立腺付近まで広がる腫瘤が確認されたため細胞検査を行った所、悪性腫瘍が疑われた。腫瘤は急速に増大し、左尿管を巻き込み尿管閉塞も認められた。
経過
CT検査にて転移や周囲組織への浸潤がないことを確認後、手術を実施。膀胱-前立腺-尿道全摘出術、及び尿管包皮吻合術を行った。病理組織学的診断は「前立腺癌」であった。術後は包皮より持続的に尿が排出されるため、マナーベルト(おむつ)を着用しているが、本人のQOLは高く、1年以上元気に日常生活を送ることができた。
種別 |
年齢 |
性別 |
その他コメント |
前立腺癌は悪性度が強く、発見時には転移していることも多いため、非常に予後が悪い悪性腫瘍です。しかし、今回のように積極的な外科治療により、年単位で良好な経過を送れる場合もあり、早期発見・早期治療の大切さを改めて認識させられます。 |