他院にて試験的投与により蛋白漏出性腸症と仮診断され、内科的治療を行っていた。
当院での定期検診にて下痢と血漿タンパク質(アルブミン)の低下を認め、原因精査のために消化管内視鏡検査を実施した。
十二指腸や回腸の肉眼所見および、内視鏡での組織生検検体を用いた病理組織学的検査で、蛋白漏出性腸症の原因をリンパ管拡張症と診断。
診断に基づき内科治療を再度見直したことで、現在便の状態やアルブミンは改善し元気に生活を送ることができている。
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下痢は一過性の大腸炎や寄生虫、腫瘍、免疫介在性疾患など原因が多岐に渡ります。下痢止めの注射などの対症療法で改善がない場合には、原因を精査し適切な治療を行なっていくことが必要です。 |