モルモット 3才 1ヶ月 雄
【飼い主様からの主訴】
自力では全く食べずかなり痩せている。
【症状】
よだれと食欲不振
【検査内容】
切歯(前歯)は伸びて重なってしまい、牧草などを噛み切ることができない状態でした。

奥歯は舌の動きを制限したり、頬側の粘膜に刺さり潰瘍ができていました。(赤線で囲った箇所)


これらの過長した歯を削ることで、よだれや痛みの原因が取り除かれました。処置後にこの子は食欲を取り戻し、体重も増えて元気になりました。

| 齧歯目テンジクネズミ科に属するモルモットは、切歯(前歯)と臼歯(奥歯)のどちらも一生伸び続ける動物です。それ故、歯の病気も多く、病院に来院する主訴(食欲不振やよだれ)との関連も頻繁に見られます。 この症例も4ヶ月もの長い間、よだれと食欲不振が見られ、来院された時は自力では全く食べずかなり痩せていて、よだれまみれでした。口腔内の観察によって歯の過長が疑われ、全身麻酔下での処置を行いました。 |