子猫の時に保護、すでに猫風邪(FVR)に感染しており、その後ずっと慢性的に呼吸時の異常音は認められていたとのこと。
他院にて鼻腔閉塞は指摘されていたが治療についてのセカンドオピニオンでご相談。
本人はとても元気だが、寝る時も呼吸が辛そうとのこと。
レントゲン検査にて鼻咽頭狭窄と診断。
術前
術後(3回実施)
CT検査も実施し腫瘍などの疾患が認められないことを確認し、全身麻酔下で内視鏡を使用しながらバルーンカテーテルにて拡張実施。
拡張は2〜3週間ごとに3回実施。
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その他コメント |
術後はたまに異常音はあるものの呼吸もしやすい様子で辛そうな様子もなくなり元気に過ごしているとのこと。 鼻咽頭狭窄は特に猫で稀に認められ発症年齢などに特に差はありませんが、若齢時にウイルス性猫鼻気管炎(猫風邪)などに罹患し、鼻咽頭に炎症が起こることで狭窄してしまい、呼吸がしにくくなる病気です。 風邪だけではなくポリープや腫瘍が関与していることもあります。また犬でも認められますが、猫よりも稀な病態です。 |