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会陰尿道造瘻術包皮筒利用法

診療百科

腎結石が流れ尿道に詰まり、尿道閉塞を複数回発症。

その後尿道が狭窄し排尿が困難になったため、尿路の確保を目的に会陰尿道造瘻術を実施。

狭窄した尿道部位の陰茎を切除し、尿道粘膜と包皮粘膜を縫合。

術後2週間は頻尿症状は認められましたが、自力排尿が可能になりました。

術後1ヶ月で頻尿症状も認められなくなり、陰部の外観も正常で問題ありません。

種別

雑種猫

年齢

3歳

性別

去勢雄

その他コメント

会陰尿道造瘻術は尿道閉塞の解除ができない尿道結石や尿道狭窄により、排尿が困難になってしまった場合に実施する手術になります。

従来の術式では尿道粘膜と皮膚を縫合し尿道路を確保していました。その術式では術後の合併症として外観の不整、尿による皮膚の炎症、尿路感染が問題となっていました。

今回実施した包皮筒利用法では、尿道粘膜を皮膚ではなく包皮の粘膜に縫合することにより、上記の合併症を起こすことなく過ごすことが可能となります。

本症例も術後から排尿が可能となり、その後も大きな問題なく元気に過ごしています。

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