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犬の口腔鼻腔瘻

診療百科

犬の口腔鼻腔瘻は上顎の犬歯や第4前臼歯と呼ばれる大きな歯が歯周病に侵された場合に発生しやすい病態です。歯周病によって歯を支える歯槽骨が溶け、口の中と鼻の中がつながってしまいます。

そうすると歯周に溜まった膿や、口の中の食べ物が常に鼻の中へ入ってしまい、慢性的にひどい鼻水やくしゃみに悩まされます。わんちゃんによってはそのせいで食欲が低下してしまう子もいます。

このわんちゃんも1年以上前から定期的に緑色の鼻水や鼻血、くしゃみがでて、食べる勢いも減ってきていました。

身体検査では重度の歯周病を認め、左上顎の犬歯は自然に抜けたのか、大きな穴があいたままになっていました。

そこから鼻の中に食べ物が入り込んで慢性的な鼻炎を起こしているようでした。

全身麻酔下で歯石をすべて除去後に、重度の歯周病を呈する歯は抜歯、大きな穴があいていた部分はフラップ縫合でしっかりと塞ぎました。

種別

犬(トイプードル)

年齢

15歳4ヶ月

性別

去勢雄

その他コメント

高齢でかつ腎不全もある中での抜歯でしたが、麻酔は安定した状態で行うことができ、術後は翌日からきれいにご飯を食べれるようになりました。
くしゃみ・鼻水は改善し、痛みがなくなったのが目に見えてわかると、飼い主様もとても喜んでくださいました。

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