ペットの眼に異常を感じたらすぐに受診を
ペットの眼に異常を感じたらすぐに受診を
動物は眼に異常を感じると自分でこすってしまい、より症状を悪化させることがあるため、早期治療が必要です。
当院では様々な眼科検査器具をそろえており、高水準な眼科診療を提供しております。
こんなお悩みありませんか
眼が赤い
結膜炎、角膜潰瘍、ぶどう膜炎、緑内障、乾性角結膜炎(ドライアイ)、眼内出血、腫瘍
眼が白い
白内障、核硬化症、好酸球性角結膜炎、角膜ジストロフィー、角膜浮腫
眼が見えない
白内障、突発性後天性網膜変性症、緑内障、網膜剥離、進行性網膜萎縮症、視神経炎、頭蓋内疾患
眼が痛そう
角膜潰瘍、緑内障、乾性角結膜炎、ぶどう膜炎、眼内異物、異所性睫毛
涙が多い
角膜潰瘍、眼瞼炎、結膜炎、ぶどう膜炎、マイボーム腺機能不全、乾性角結膜炎、眼内異物、睫毛重生、眼瞼内反症
目ヤニが多い
眼内異物、乾性角結膜炎、ぶどう膜炎、角膜潰瘍、結膜炎、睫毛重生
眼が緑色に見える
緑内障、網膜剥離、網膜変性症、視神経炎
眼が大きい
緑内障、眼球内腫瘍、眼球突出
診療内容
●眼科診療科目
当院では眼科専用検査機器を設置し、経験豊富な獣医師が飼い主様とペットの気持ちに寄り添いながら、高水準の眼科診療を提供しております。
適切な治療のためには患部をしっかりと“診ること“が何よりも大切と考え、原因を正確に把握するため、精密な検査を行ったうえで治療に臨んでおります。当院の眼科の治療に対する方針
治療例
ミニチュアダックス 5歳
【飼い主様からの主訴】 目がしょぼしょぼしている、目ヤニが多い 【症状】 羞明、流涙 【検査内容】 スリットランプ検査にて逆さまつげを確認 |
いわゆる逆さまつげ(睫毛重生)と診断。この子は本数がとても多く、さらに硬めの毛が生えてしまうために症状を起こしていました。 定期的な抜去をしつつ、角膜保護治療を行い、症状を再発させないようにしていきます。 |
トイプードル 年齢不明
【飼い主様からの主訴】 以前から目ヤニが多い 【症状】 羞明、眼脂 【検査内容】 スリットランプ検査にて、マイボーム腺のつまりを確認。圧迫により濁った分泌液を絞り出しました。 |
マイボーム腺機能不全と診断。マイボーム腺が目詰まりを起こし、ドライアイ状態になっていました。治療としては眼瞼マッサージや温罨法、ヒアルロン酸点眼などを行います。 完治が目標ではなく、良好な状態を維持することが大切なので、自宅でのケアが大切になります。 |
トイプードル 12歳
【飼い主様からの主訴】 今朝から目が開かない、充血もひどい 【症状】 結膜充血、角膜混濁、水晶体の白濁 【検査内容】 スリットランプ検査にて、水晶体の重度白濁、前房フレア、水晶体の前方へのズレ(水晶体前方脱臼)を確認。 |
初診時から進行した白内障があり、それに伴う合併症として、水晶体前方脱臼および、ぶどう膜炎と診断しました。 眼の炎症が強く、炎症を抑える点眼薬で痛みのコントロールを行っています。 |
柴犬 7歳
【飼い主様からの主訴】 緑内障のセカンドオピニオン 【症状】 右目の慢性疼痛、流涙、眼脂 【検査内容】 牛眼、眼圧80、その他の眼科検査では視覚消失以外の異常なし 術前: 高眼圧のため、右の眼球が拡大 術後(右眼) 術後(右眼 + 左眼) |
他院で右眼の緑内障と診断され、点眼での治療を行っていましたが、当院に来院時にはすでに視覚も喪失していました。点眼ではコントロールできない程の痛みがあったため、すぐに右目の義眼手術(シリコンボール挿入術)を実施し、慢性疼痛から開放されました。手術から5ヶ月後、左眼も緑内障を発症し、のちに視覚喪失となり義眼手術を行なっています。 柴犬は緑内障の好発犬種です。緑内障は目薬で眼圧を下げる治療を行いますが、 最終的には眼圧コントロール不良から視覚を失ってしまいます。その場合、痛みや不必要な目薬からの解放のため、眼球摘出術か義眼手術が適用になります。 当院では、見た目が大きく変化しない義眼手術も実施しています。 |
設備紹介
スリットランプ検眼鏡 |
特殊な光で眼の中を照らすことで、角膜、前房、水晶体などを検査する検眼鏡。角膜表面の病気やぶどう膜炎、白内障を発見できます。 |
眼圧計 |
眼の中で循環している液体(房水)が増えすぎると眼圧が高くなり、これが原因で痛みや視力障害を起こす緑内障になります。眼圧計は眼圧が正常かどうかを判別するための測定器です。 |
眼底観察用レンズ・検眼鏡 |
網膜・視神経が集まる眼底(眼の奥)を観察するための機器です。 |
フローレス眼検査用紙 |
検査用紙に含まれる特殊な染色液で角膜や涙を染め、角膜の傷の有無や鼻涙管の通りを確認します。 |
シルマー試験紙 |
涙の分泌量を調べる検査で使用します。ドライアイの有無などの確認に使用します。 |