トイ・プードル 7歳
【飼い主様からの主訴】
発疹が治らない。左目が腫れてきた
【症状】
数年前から肉球、腹部、背部に発疹・痂皮ができ、2ヶ月前より左側眼瞼が腫大した。重度の痒みと疼痛があり、活動性も低下。他院で治療を行っていたが、悪化傾向のためセカンドオピニオンで来院。
【検査内容】
スタンプ検査にて異型リンパ球の細胞を多数確認。全身麻酔下にて皮膚パンチ生検を実施。病理検査の結果より皮膚型リンパ腫と診断。



| 皮膚型リンパ腫は予後が悪い腫瘍の一つであり、無治療では生存期間が3ヶ月と言われています。症状として強い掻痒や疼痛を伴うことがあるため、QOLを保つために適切な治療が必要です。 当院では飼い主様とご相談の上、疾患に合った有効な治療を行っています。本症例では抗がん剤の一種であるL-アスパラギナーゼの定期的な投与により良好な経過が得られています。 |