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猫の吸収病巣

診療百科

吸収病巣は「破歯細胞性吸収病巣」とも呼ばれ、歯の一部が吸収され骨に置き換わる、成猫さんに多い歯の疾患です。
無症状のケースもありますが、猫さんがお口の不快感を感じることがあります。

こちらの猫さんもお食事は問題ないものの、歯磨きをする際に特定の箇所だけ嫌がるという主訴でご来院されました。
身体検査では、吸収病巣の好発部位でもある左右下顎の第2前臼歯で病変を認めました。

全身麻酔下で歯のレントゲンを撮影すると歯の付け根あたりから歯が溶けたように吸収されて一部骨に置き換わっているのが分かります。

吸収病巣の根本的な治療方法は抜歯または歯冠部(歯の見えている部分)を削る治療です。
この症例でも病変を認めた2本の歯を抜歯しました。

種別

猫(MIX)

年齢

6歳4ヶ月

性別

避妊メス

その他コメント

吸収病巣に関しては発症するメカニズムはまだ分かっておらず、効果的な予防方法はないと言われています。
猫さんがお口を気にする、食べづらそうにしている、触ると痛がる、よだれが出ているなどの症状を認める際は、病院で口腔内のチェックを行い、原因に応じた正しい治療を行うことが必要です。
このような症状があれば是非一度ご相談ください。

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